5-6 モジュール (6) ―プログラムの構造―

■C++Builder 画像■

もう一度コードエディタを見てみましょう。

(1)

このプログラムは、

Hantei

Keisan

■C++Builder 文■Button3ClickCommand3_Click

という3つの部分からできています(右図の(1)部分の(1)部分参照)。

このような、プログラムの中の小さな部分を、「モジュール」といいます。

(2)

■C++Builder block■

プログラムの中にどんなモジュールがあるかは、コードエディタの上の方に書きます(右図の(2)部分参照)。

(3)

このプログラムでの、3つのモジュールの関係は、次の図のようになっています。

■C++Builder 画像■

このように、メインプログラムはシンプルに、細かな処理の部分はサブプログラムにまかせるように書くのが、見やすいプログラムといえます。

■C++Builder block■

コラム

Button3Click モジュールで Keisan (Sender)が実行されると、Keisanモジュールに飛びます。

このとき、(Sender)と書いてあることによって、どのコンポーネントでこの命令が実行されたかを覚えておくことができるのです。この例題の場合は、Button3がクリックされたときに Keisan (Sender)が実行されるので、Delphi の内部では、Keisanモジュールで処理をしている最中にも「Button3から飛んできた」という情報を保存しています。

例えば、Button1 をクリックしても Button2をクリックしても Button3 をクリックしても Keisanモジュールに飛ぶとします。そして、スピンエディットのValue プロパティの値を、

にするとしましょう。このようなとき、どのボタンがクリックされたかという情報を保存しておくことによって、書かなければならない命令が短くてすむという利点があるのです。