5-8 関数 (1) ―値を返すモジュール―

これまでみてきた様に、一般にプログラムは複数のモジュールからなります。そして、メインモジュールにあたる procedure はサブモジュールである procedure に実行命令を出し、サブモジュールの方は決められた仕事をこなす、という処理の流れになっていました。

しかし、プログラミングの中では、

  1. メインモジュールがいくつかの値を渡し、
  2. サブモジュールがそれをもとに値(答)を計算して、メインモジュールに返す

という場面が必要になる場合があります。

以下では、このような場合について考えて行きます。

【基礎課題 5-4】

3つの数 x, y, z の値を渡すと平均値を計算して送り返すサブモジュールを作成・利用することで、以下のプログラムを完成させましょう。

まず、下のようなフォームのプログラムを作って下さい。

主なコンポーネントの Name プロパティは、次のようにして下さい。

コンポーネント Name
上のスピンエディット SpinEditX
中のスピンエディット SpinEditY
下のスピンエディット SpinEditZ
ボタン ButtonMain
エディット EditHeikin

ButtonMain をクリックしたときの処理 (イベントハンドラ) は、次のように書いて下さい。

Average モジュールをつくります。下のように書いて下さい。

解説

そして、Average モジュールをつくったことを宣言するのを忘れないで下さい。

下のように、Average モジュールがあることを宣言する必要があります。

処理の流れ(イメージ図)

それでは、実行してみましょう。

この Average モジュールのように、値を受け取って値(答)を返すモジュールを、関数といいます。