Canvas プロパティには楕円を描く Ellipse というメソッドも定義されています。本章の最後に、その用法について簡単に学習しておきましょう。
Ellipse メソッドは、ある長方形に内接する楕円を描く、というメソッドです。ですから指定するパラメータは長方形の左上隅と右下隅の頂点の座標となります。例えば (10, 20)-(50, 60) の正方形に収まる円を描く場合には、[描画] ボタンクリックのイベントハンドラは次のようになります。
procedure TForm1.ButtonDrawClick(Sender: TObject); begin ImageField.Canvas.Ellipse(10, 20, 50, 60); end;
作成したらきちんと円が描けるかどうか確認してください。
Ellipse メソッドを用いて、中心座標 (xc, yc) および半径 r、そしてペンの色 cl を指定すると、円を描く手続きを作成しましょう。この手続きを Circle(xc, yc, r, cl) とすると、例えば上の【練習問題】のイベントハンドラは次のよう書けます。
この手続き Circle(xc, yc, r, cl) を定義 (作成) してください。
【基礎課題 7-7】で定義した手続き Circle を用いて、次のように3つの同心円を描いてください。ペンの色は適当で結構です。
なお、右の例では Image コンポーネントの Width および Height プロパティを 150 にしています。