8-6 CG 描画ソフトの作成(3) −tools ユニットへの追加−

 すでに気づいたことと思いますが、tools ユニットのForm3 は表示させる必要はありません。というよりも実は tools ユニットにはフォームは必要ありません。tools は純粋に描画ツールの道具箱としての意味を持っている訳です。このようにユニットは有用なツールの入った"道具箱"と捉えることができます。

 本節では、この tools に幾つかの描画ツール (手続き) を付け加えましょう。

【基礎課題 8-6】

手続き Yoko と同様に、縦線を描く手続き Tatetools ユニットの中に作りましょう。また、この手続きを control ユニットの ButtonDrawClick から次のように呼び出してください。

procedure TForm1.ButtonDrawClick(Sender: TObject);
begin
  Form3.Yoko(10, 20, 30, clRed);
  Form3.Tate(25, 20, 35, clRed);
end;

画面にはなんというアルファベットが表示されますか?

【基礎課題 8-7】

斜線を描く手続き Nanametools ユニットの中に作ってください。また、この手続きを control ユニットの ButtonDrawClick から次のように呼び出してください。なお、下例は「(0, 10) から (60, 40) に向かって (赤色の) 直線を描きなさい」という命令の場合です。

procedure TForm1.ButtonDrawClick(Sender: TObject);
begin
  Form3.Naname(0, 10, 60, 40, clRed);
end;

【基礎課題 8-8】

正方形を描く手続き Squaretools ユニットの中に作りましょう。なお、この手続きは、上で定義した手続き Naname を用い、MoveToLineTo は使わないこととし、

procedure TForm1.ButtonDrawClick(Sender: TObject);
begin
  Form3.Square(15, 25,30,clRed);
end;

のように呼び出されます。上の例は、点(15, 25) を左上隅とし、一辺の長さが30の正方形を (赤線で) 描くという意味です。

【応用課題 8-1】

デモンストレーション (D)

 tools ユニット内の"道具"を使って簡単な図形を描いてみましょう。例として、下の図形を描いてください。

簡単な図形