7−1 paintメソッドについて


 CGにはすでに1年次の情報処理でふれています。「ペイント」による描画がそれです。プログラミングによるものではありませんが、
このような描画ツールによって作成された画像もCGの一つです。それでは、「ペイント」を使って何か描いてみましょう。

 拡大してみると、(小さいときには)滑らかに見えた線が”ギザギザ”していることが分かりますね。このことから推測されるように、
描画領域は小さな升目(正方形)から構成されているのです(ここの"拡大"はその升目の大きさを拡大するという処理を行っています。
だから"ギザギザ"が現れた訳です。一方、升目の大きさは変えずに、どんなに拡大しても滑らかな線となるような処理手法もあります)。

 この小さな升目(正方形)のことを、「画素」または「ピクセル (pixel)」と呼びます。つまり描画の単位という意味です。
コンピュータはピクセル単位で画面表示を管理しています。
 簡単に説明すると・・・CGを描くとは、画面上の各ピクセルを塗りつぶす(表示色を指定する)事に他なりません。

 もし横一行のピクセルの表示色を黒、それ以外を白と指定するとそれは白地の背景に横方向に引かれた黒の直線となる訳です。
各ピクセルの表示色のデータがあれば、原理的にどの様な画像でも描くことができます。パソコンの性能は目まぐるしく進化して来ましたが、
この原理は昔から変わっていません。

座標の取り方が普通と違う?

コンピュータの世界では、x 軸は普通どおりに右に伸びていきますが、y 軸は下に伸びていく (下に行くほど値が増える) のです。
これはおそらく、「(英語の) 文章は紙の左上から書き始めるから、左上を原点 (0, 0) にすると便利だ」
という考えに基づいていると思われます。
座標の取り方

JavaでCGプログラミングを行なう場合、プログラムを全部、記述しなければなりません。