■データベースの作成  
    ●学習内容  
       最初に今回のプログラムで使用するデータベースを作成します。これが無いと何も出来ません。Delphiでデータベースを作るためには、DatabaseDesktopを使って作成します。ここでは、表の設計からデータベースの作成までを行います。簡単な操作しかしないのでサクサクと進めていってください。では、以下の手順で進めていきます。   
       
       
       
       
         
  ●データモデルの作成  
     

 データモデルの作成はデータベース化したい対象をデータとしてどの様に表現するかを創造する作業だと思ってください。データモデルを作成するには、必要な項目の一覧を作成し、テーブル正規化していきます。以下に今回のプログラムで使用するデータ項目をあげておきます。正規化したテーブルは次の『テーブルの設計』を見てください。正規化の手順は、データベースの基礎知識を参考にしてください。 

 
           
     
項目 説明
Cinema_code 映画名を一意に識別するため
Cinema_name 映画名
W_day 登録日
Comment コメント
Image JPEGイメージ
Genre_code ジャンルを一意に識別するため
Genre_name ジャンル名
Staff_code スタッフを一意に識別するため
Staff_name スタッフ名
Staff_genre_code 役職名を一意に識別するため
Staff_genre_name 役職名
  
       
  ●テーブルの設計  
       データモデルを作成し、正規化さえ終われば後は流れ作業みたいなものです。正規化されたデータモデルをもとに、テーブルを設計します。つまり、表名,項目名,型,サイズを決めることです。テーブルを設計したものが以下の表です。  
         
     
表名(ファイル名):Cinema.db
項目名
サイズ
キー
Cinema_code カウンタ型(+)
 
Cienma_name 文字型(A)
 
 
W_day 日付時間型(@)
 
 
Comment 文字型(A)
255
 
Image バイナリ型(B)
 
 
Genre_code 倍長整数型(I)
 
 
  
表名(ファイル名):Genre.db
項目名
サイズ
キー
Genre_code カウンタ型(+)
 
Genre_name 文字型(A)
 
 
 
表名(ファイル名):staff.db
項目名
サイズ
キー
staff_code
カウンタ型(+)
 
cienma_code
倍長整数型(I)
 
 
staff_name
文字型(A)
40
staff_genre_code
倍長整数型(I)
  
表名(ファイル名):staff_genre.db
項目名
サイズ
キー
staff_genre_code
カウンタ型(+)
 
staff_genre_name
文字型(A)
 
 
 
       
           
  ●データベースエリアスの作成  
       Delphiでデータベースに接続する際TTable,TQueryコンポーネントを使い、そのDatabaseNameプロパティにデータベースエリアスを指定します。エリアスには、データベースに接続するときに使うドライバの種類、データベースファイルへのパスなどを記述します。ここでは、DatabaseExploreを使って作成します。  
                  
    ★操作方法  
      @[DatabaseExplore]を起動→[オブジェクト]→[新規作成]を選択
A作成するテーブルの種類を[STANDARD]に選択
Bエリアス名を記述(今回はCinemaというエリアス名で)
CデータベースファイルのPATHを記述(ファイルを保存しておく任意の場所)
 
     
 
           
     
 
       
  ●テーブルの作成  
     

 データベースエリアスを作成したので今度は、DatabaseDesktopを用いてデータベースを設計どおりに作成します。

 
           
    ★操作方法  
     

@[DatabaseDesktop]を起動→[ファイル]→[新規作成]→[テーブル]を選択
A作成するテーブルの種類を「Paradox7」に選択する
Bテーブルの設計に従いテーブルを作成(項目名、型、幅、キーを指定する)
Cファイル名をテーブル名で保存する
D保存する場所をエリアスで指定したパスにする。