frequency関数の使い方

frequency関数は、度数分布を求めるのに非常に便利で知っておくと必ず役に立ちます。

ただ、この関数の使い方は特殊で、関数の結果(戻り値という)が1つの数値ではなく、配列数式という複数の戻り値を持つことです。そのため、普通の関数とは異なり特別な操作が必要になります。

frequency関数

関数の書式は

=frequency(データ配列,区間配列)

で、戻り値として配列数式で返す

とあります。通常の関数、たとえばsumの場合は、合計値を1つだけ戻しますが、この関数は、度数の区間に応じて複数の数値を同時に戻し、それを配列数式で戻すようになっています。

下図のように、完成した課題のN5のセルをクリックすると配列数式は下の図のように{ }でくくられており、その数値が1つの値だけではないことを示しています。

この{}はただ式に書けばいいというわけではなく、関数入力時に特別な操作を行わなければうまくいきません。下記に手順を示しますので熟読し実際に行ってみてください。

1.度数分布を求めたいデータをデータ配列、また、その度数がどのような区間で求めたいかを区間配列として用意する。

この例の区間配列は、データは可能性として最高が500点で最低が0点ですから、500以下を50づつ区切った区間を設定しています。

たとえば500の区間は450点より大きい数〜500点の範囲を示します。

2.個数を求めたいセルをすべてドラックして選択します。

1個のセルだけではうまくいきません。

3.「数式」タブ→「関数の挿入」ボタンをクリックして、「関数の分類」を統計にし、関数名「frequency」を選びます。

 

4.図のようにデータ配列と区間配列を指定します。

まだOKボタンはクリックしないようにしてください。

ShiftとCtrlを押しながら!

5.最後の操作が肝心です。

キーボードの[Shift]キーと[Ctrl]キーを押しながら、[OK]をクリックする。

これで度数が表示されました。

うまくいかない場合は、最初からやり直してください。

修正する場合は、一つのセルだけではなく2.で指定した範囲全体を選択し,Deleteキーで削除します.1つのセルだけ指定するとエラーメッセージが出て,削除できません.ご注意ください.