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大学内での喫煙による完全分煙制について

 

SGU050254

 

1.はじめに

 本稿は、大学における喫煙問題を扱った論考である。現在、私の通う大学では完全分煙制度が施行されている。この制度は大学に通う人たちにさまざまな考えや影響を与えると思う。喫煙は賛成する人と反対する人の二つに分かれる場合が多い。それが分煙制によって、どのような考えになるのだろう。ちなみに私は、この分煙制度に賛成である。全面禁煙や全面喫煙では、喫煙者の不満や、体に及ぼす害など、いろいろな問題が生じてしまうかもしれないからだ。ここでは、喫煙の分煙制に対する喫煙者・非喫煙者や健康の影響に焦点をあて、論じることにする。

 

2.喫煙による影響

 まず、喫煙をすることによって、どのような害が生じるのだろうか。健康・体力づくり事業財団(不明)は次のように述べている。

「主に害となるのはたばこの煙で、たばこの煙にはニコチン、種々の発がん物質・発がん促進物質、一酸化炭素、種々の線毛障害性物質、その他多種類の有害物質が含まれている。また喫煙により、喫煙者では肺がんをはじめとする種々のがん、虚血性心疾患、慢性気管支炎、肺気腫などの閉塞性肺疾患、その他種々の疾患のリスクが増大する」

そして、未成年の喫煙について、平成12年の「未成年者の喫煙に関する調査」では、喫煙経験かあると答えたのは、高校3年男子約37%、女子約16%に達している。これは、男子は減少傾向、女子は増加傾向にあることがわかる。これらのことを考えると、全面喫煙だと喫煙者も非喫煙者も大きな害を受けることになる。しかし、かといってそれで全面禁煙にしてしまうと前にも述べたように喫煙者の不満が大きくなってしまう。では、全面禁煙は、具体的に何が良く何が悪いのだろう。

 

3.全面禁煙の利点と不利な点

 全面禁煙は、学校にとっても、特に非喫煙者にしてみたら、たばこの煙を吸う必要もなく、健康などの点に関しては、とても都合の良いことだろう。もし、大学内からたばこが消えれば、健康・体力づくり事業財団(不明)の資料の中にもあるような、たばこによる様々な疾患もだいぶ減らすこともできるからだ。私も非喫煙者のなかに入るので、もし全面禁煙があり得るなら、もちろんそれに大賛成である。しかしこの全面禁煙は喫煙者からしてみればどう感じるだろう。決してよいものではないと思う。いくらなんでも、絶対にたばこを吸ってはいけないというのは決め付けることはできない。もし全面禁煙にするくらいなら、たばこ自体の販売をやめればいいのだ。それにこの全面禁煙というのは非喫煙者の一方的な考えであり、喫煙者の意見が全く尊重されていないような気がする。もし私が喫煙者の立場だったら、そして他の人も喫煙者の立場で全面禁煙になってしまったら、ほとんどの人は納得しないと思う。そのように考えれば、はっきりと全面禁煙について良い、悪いと言い切ることはできず、対立してしまうことがあるかもしれないので、やはり全面禁煙という方法はちょっと難しいのかもしれない。その際に役立つのが、完全分煙制だと私は思う。

 

4.完全分煙制とは

 まず、分煙とは何かというのを述べておこうと思う。分煙とは、簡単に言えばたばこを吸う場所と吸わない場所をきちっと仕切るという考え方である。また、健康増進法によると、仕切りなどで全く煙が漏れないようにしないと分煙設備とはいえないらしい。また大阪市健康福祉局保健医療本部健康推進部健康政策課(不明)の資料では、分煙の種類は禁煙、空間分煙、時間分煙がある。その分煙で、禁煙タイムを導入したある事務室での調査例がある。内容は、次のように述べている。

「禁煙タイムが設定される以前の粉じん濃度の測定結果は0.07mg/m3でした。禁煙タイムを設けたところ、禁煙時間帯の粉じん濃度は0.04mg/m3とかなり下がりましたが、喫煙ができる時間帯の粉じん濃度は0.08mg/m3と逆に上昇しました。その後、喫煙室を別に設けることにより、事務室内禁煙とし、よい結果が得られました」

他にも、分煙を施行している施設の実例では、店内禁煙とし、喫煙室を設置している遊技場や職場の喫煙室、エアーカーテンによってロビーに設置された喫煙コーナーなどがある。全国でさまざまな分煙がおこなわれているのだ。第1節で述べたように私の大学でもこの完全分煙制が施行されている。そのおかげか以前よりも学校内の空気はよくなりとても過ごしやすくなったと思う。今は喫煙スペース以外でたばこを吸う人もほとんど見かけない。これは、喫煙者と非喫煙者の両方がきちんと理解しあった結果なのではないだろうか。このようなことからみても、この制度にしたのは成功だったといえるだろう。

 

5.今後の喫煙対策

 以上のことからわかるように、分煙制度は徐々に浸透して結果が出てきている。しかしこれで満足してはいけない。今よりもさらに分煙制度を充実させ、より良くしていくためには、更なる対策が必要となってくる。健康・体力づくり事業財団(不明)の資料は次のように述べている。

分煙環境の実現は、非喫煙者だけでなく喫煙者にとっても好ましいことから今後、さらに、公共の場所や職場での分煙を徹底することが必要である。さらには、家庭における分煙も進める必要がある」

そのための今後の対策として、「情報提供、喫煙防止、非喫煙者の保護、禁煙支援、実施主体」などが行われなければならない。いずれも分煙制度を進めていくうえで重要なものばかりだ。分煙が完璧に浸透するまで、これらの対策は必要不可欠なものになるだろう。

 

6.おわりに

 以上のようなことから、喫煙に対する一番効果的な制度は、全面禁煙でも全面喫煙でもなくて、完全分煙制度だと私は思う。実際にこの制度を経験してみて、喫煙者も非喫煙者も平等な扱いがされていると思うし、健康面、校内の衛生面などから見ても非常に有効的だと思うからだ。私は、喫煙が絶対に悪いというわけではないが、これ以上喫煙者を増やしてはいけないと思う。いくら分煙制度が良いからといって、いくらでも喫煙をしていいというわけではないし、いつ健康に害が及ぶかもわからない。そして喫煙は決して自分ひとりだけの問題ではないのだ。各自が節度を守り、喫煙に対する理解がきちんとできたうえで、初めて分煙制度というのは生きてくるのではないだろうか。このことを踏まえ、改めて私は全面禁煙制度に賛成である。

 

 

 

 

 

 

参照文献

大阪市健康福祉局保健医療本部健康推進部健康政策課(不明)「すこやか大阪21

http://www.city.osaka.jp/kenkoufukushi/hokensyo/sukoyaka/bunen/02_03.html

http://www.city.osaka.jp/kenkoufukushi/hokensyo/sukoyaka/bunen/02_08.html

健康・体力づくり事業財団(不明)「健康日本21〜たばこ〜」

http://www1.mhlw.go.jp/topics/kenko21_11/b4f.html

健康・体力づくり事業財団(不明)「たばこと健康」

http://www.health-net.or.jp/tobacco/front.html