レポート抜粋(6月9日)

<テーマ>

6/2のレポート抜粋に掲載されているレポート(意見)のいずれかについて、あなたのコメントを記述して下さい。その際、(その意見に)同意なのか、反論なのか、を述べた上で、なぜそう思うのかを、できる限り明確に記述して下さい。

厳密文法派と自由度・融通派の意見に対するコメント

<6/2の感想に対するコメント>

  1. 文法厳密派、自由度・融通派ともに言っている意見は一理あるのに、その理由となっていることが同じようなことなのが面白いと思いました。
    1. 同意する。文法厳密派の意見で最初にきちんとした書き方を覚えさせるとあるが自由・融通派の意見であるエラーを出すより、動作させる楽しさを知ることが大切だということは底辺が同じで、きちんとした書き方を覚えれば基本が理解できることで楽しさが分かってきているということだと思う。このように二つの派閥はもとの底辺が一緒であると言うことだ。
    2. 「なるほど」と思い、賛成しました。両方とも言っていることは違うが、間違えたことをきちんと把握し、理解するという点では、同じことだと思います。動作の楽しさを覚えるという点でも同じだと思います。

<迷える厳密文法派からの問いかけ>

  1. 迷える厳密文法派です。
     実は私は初心者向けのちょっとしたプログラムは楽しくない、つまらないと思ったたちです。十数行のプログラムからなんとなく結果が見えてしまい、プログラムの何が楽しいのかと思う人間でした。なので初心者時代に、文法が自由だろうが厳密だろうが、結局書いているプログラムはつまらないので大差ないという考えがありました。
     ですが、今日のBASICの話を聞くとやはり初心者にはある程度の自由さを持たせたほうがよいのかなとも考えました。確かに、初心者のそれまでの生活にはプログラムの存在はありませんから、独特の「プログラム臭さ」はなるだけ排除されていたほうが分かりやすくはあると思います。だから『最初は……プログラミングという事に触れてそれがどんなものか、どういうことができるのかなど……なんとなくでもいいので知る事が大切』という意見は的を射ていると思いました。
     それでもやはり、自由文法言語を継続して使わせることはためらいます。プログラミング言語はいつまでも一つだけ使われるものでないからです。後に違う言語を学ぶとき、楽しんで覚えたBASICのせいで「扱いづらい」などと言われてしまっては、どれだけ悲しいでしょうか。自由文法派の人たちはこの癖についてどう考えますか? 『自由度が高く、融通の利くプログラミング言語なら「こういう書き方はどうだ?」みたいに、色々試してみたくなりますし(興味をそそる)、それでエラーを出さずにコンパイルされたら楽しいと思う』というのは自由文法のコードの癖の第一歩であり、後に厳密文法に移行するときに迷うのではないのでしょうか?
     ただどちらにしても思うのは、自由文法言語を継続して使わせることは小さな子供にクレヨンを手渡して「これでピカソが描けるよ」と、逆に厳密文法派は油絵の具を手渡しながら「これがモネの一部だ、君はこれからモネを描く」と言っているような感じがすることです。要するにどちらも放言です。前者はともかく慣れることを主眼に置き過ぎて後のことを考えられないし、後者は後のことを考えすぎて不安を軽く見ています。両方のいいところを取った都合のいいプログラミング言語はやはりないのでしょうか?
  2. 自由、融通派の人はどの程度自由、融通なものを望んでいるのでしょうか? 単にエラーが出ず、動かすことができるものなのか、ベーシックのような宣言をしなくてもいいようなものなのでしょうか?同じく厳密派の人もどの程度厳密なものを望んでいるのでしょうか?意見されているものはJAVAを基準とした発言なのでしょうか?

<全般的な感想>

  1. どちらの意見も「絶対に正しい」ことはないのでこのような討論は興味深く、とても楽しいです。
  2. 厳密文法派と自由度融通派のどちらを支持するかという質問で、どちらかに偏るかと思ったけど半々になって意外だった。でも実際、両方ともそれぞれいいところや悪いところを兼ね備えていると思う。厳密文法派ならエラーが表示されて後で変な癖や間違った書き方を覚えないでしっかりとした文法を学べる。自由度融通派ならエラーを出すより動く楽しさを知ってプログラミングを自由に動かすということがあげられる。だからどちら特徴も生かす言語があればと思う。
  3. 前回のレポートで、どちらがよいかのアンケートの結果がきれいに半々だということに驚いた。100人いたら100通りの考えがあるというが、その通りだと感じた。
  4. 今日は厳密派と自由派が半々ということで少し驚きました。前回の授業ではなかなか自由なほうがいいのかな〜〜と思う要素もけっこうあったように感じたからです。
  5. 今回の講義でPASCAL言語の話を聞いて最初は厳密文法で学習するほうが良いのかと思ったがその後の「苦手意識がもたらすもの」のグラフで興味のあるものの方が理解度が増すということを知り自分はやはり自由度・融通派が良いのではと思った。

<疑問>

  1. 楽しさと理解度の相関で楽しいと感ずる人ほど、理解度は高いと書いてありましたが、楽しいから理解できるのか、理解できるから楽しいのか、どっちだろうと思いました。

<要望>

  1. あまり関係のない話ですが、どうも議論がループしているように見えるので、一度ゼミ形式で対話型の議論をしてみたいのですが、それは無理でしょうか?