C++Builder では、begin, end の代わりに {, } を使います。また、それに伴って字下げの流儀も少々異なります(詳しくは H-4 で述べます)。
例えば、Edit1 の Text プロパティを示す場合、Delphi なら
Edit1.Text
と表記しますが、C++Builder では
Edit1->Text
と表記します。「では . は一切使わないのか」というとそうでもなく、文字列操作に関して (Delphi で言えば String 型、C++Builder で言えば AnsiString クラスに関して) は . を使うことがあります。
代入は := の代わりに = を使います。その代わり、if などで使う比較演算子 = は、== を使います。
以上を整理すると、Delphi では
Edit1.Text := Edit2.Text;
と表記していたものが、C++Builder では
Edit1->Text = Edit2->Text;
と表記することになります。