アパッチはインストールの選択ですでにインストールされています。Fedoraには主要なフリーソフトは同梱されています。
まず、どこがWebのためのフォルダかを確認します。
Fedoraでは、WindowsXPのCドライブに相当するものはデスクトップの「コンピュータ」の中にある「ファイルシステム」です。
httpd.confは
ファイルシステム→etc→httpd→confの中になります。
httpd.confのアイコンを右クリックしてGNOMEテキスト・エディタで開きます。(ダブルクリックでも良い)
するとメモ帳のようなアプリケーションが開きます。
検索で
DocumentRoot
の記述を探します。
そこを見ると
DocumentRoot "/var/www/html"
と書いてあるので
ファイルシステム→var→www→htmlが、WindowsXPの方で作成したC:\wwwに相当します。
ここでも、自分で独自のフォルダを作ってもいいのですが、今回はそのまま/var/www/htmlを使います。
次に、
ファイルシステム→var→www→htmlで
htmlフォルダを開きます。
このフォルダの中の何もないところで右クリックして「ドキュメントの生成」→「空のファイル」で新しいファイルを作り
名前をindex.htmlに変更します。(右クリック→名前の変更)
index.htmlを右クリック→別のアプリで開く→(出てくれば:別のアプリで開く)GNOMEテキスト・エディタを選択して編集します。
編集内容はWindowsXPの時と全く同じです。
編集したら
画面上のメニューのデスクトップ→管理→サービスをクリックします。するとサービスの設定というウインドウが出てくるので左側の一覧をスクロールさせてhttpdにチェックマークをつけパソコン起動時にapacheが起動するようにします。
そして、さらにhttpdが選択されて状態で「開始」または「再起動」ボタンをクリックします。「httpd restart successful」とでたらOKです。最後に保存ボタンをクリックしてチェックの状態を保存します。
以後、apacheを再起動するときはこの手順でhttpdを選択して再起動ボタンを押します。(チェックマークはつけたまま変更しない。)
apacheが起動したのでWebページを表示してみます。
127.0.0.1をウェブブラウザで開いて
test
と表示されたら成功です。
index.htmlと同様にtest.phpを作成して内容をWindowsで作業したときと同じにして保存します。
127.0.0.1/test.php
を開いてphpのページが出てきたら成功です。
MySQLのインストールはWindowsXPでの作業より簡単です。
画面左上のメニューからアプリケーション→Add/Remove Softwareをクリックします。
パッケージマネージャというウインドウが出てくるので、真ん中の一覧かで「サーバ」をクリックして右側の一覧から「MySQL サーバ」にチェックマークをつけて「適用」ボタンをクリックします。
インストールが終了したら、httpdと同様に画面上のメニューからデスクトップ→管理→サービスでサービスの設定ウィンドウを表示して左側のメニューからmysqldにチェックをつけ「開始」ボタンをクリックします。
起動したらOKボタンをクリックし、最後に保存ボタンをクリックしてチェックマークの状態を保存します。これで、MySQLがパソコンの起動時に自動的に起動するようになりました。
Fedoraでは
phpとMySQLの接続などの設定はWindowsと異なります。
まず、Windowsのコマンドプロンプトに相当する「GNOME 端末」を開きます。アプリケーション→アクセサリ→GNOME 端末です。
GNOME 端末が開いたらその中に
yum install -y php-mysql
と入力してEnterキーを押します。
同様にして、
yum install -y php-mbstring
yum install -y php-gd
と入力します。
これで、windowsでphp.iniを編集したのと同じ作業をしたことになります。
apacheを再起動して、
127.0.0.1/test.php
を表示してMySQL、mbstring, GDの項目があるか確認します。
Windows版ではMySQLはインストール時にパスワードを設定しましたがFedoraではパスワードが空になっています。これは危険なのでパスワードを設定します。
GNOME端末に
mysql -u root -p
と入力してエンターキーを押します。
次に
set password for root@localhost = password('パスワード');
と入力します。赤字のところは、ログインパスワードと同じものを入力してください。学籍番号ではありません。
Query OK, ... とでたら次にデータベースを作ります。
Windowsの時と同じように
create database wordpress;
です。
Query OK, ... とでたら
exit
で終了します。
wordpress-me203.zipファイルをウェブブラウザでダウンロードしてください。
これを解凍して
できたフォルダを/var/www/htmlフォルダにコピーします。
/var/www/html/wordpressというフォルダがでて、その中に必要なファイルが配置されます。
ただし、そのままこのフォルダとファイルを使うと書き込み権限の関係で上手くいかないのでGNOME端末から以下の操作をします。
端末を開いてそこに
cd /var/www/html
mv wordpress wordpress_bk
cp -r wordpress_bk wordpress
chown -R apache:apache wordpress
と入力します。一行ごとにEnterキーを押します。一文字も間違えないように注意してください。
これで、
127.0.0.1/wordpress/
を開きます。後はWindowsの時と全く同じです。