(1) 1行に1つの文を書くが、「 _」によって2行以上にわたって書くこともできる
(2) 空白がいくつ並んでいても1つの空白とみなす
(3) 「'」より後の文字は無視される
(4) 大文字と小文字の区別はない
(1) 次の2つのプログラムは同じものです。
Private Sub Command1_Click() Command1.Left = Text1.Text Command1.Top = Text2.Text End Sub
Private Sub Command1_Click() Command1.Left = _ Text1.Text Command1.Top = Text2.Text End Sub
VisualBasic では、行末が「 _」(空白の後に_)となっている場合、「この文は次の行まで続いている」と判断してくれます。
(2) 次のプログラムも最初のプログラムと同じものです。
Private Sub Command1_Click() Command1.Left = Text1.Text Command1.Top = Text2.Text End Sub
このプログラムは、「Private Sub と End Sub によって囲まれた部分がプログラムである」という構造が非常にわかりにくくなっています。そこで、下のように、Private Sub と End Sub の間の行は先頭に空白を入れて先頭を揃えプログラムをみやすくします。これを「字下げ」といいます。
Private Sub Command1_Click() Command1.Left = Text1.Text Command1.Top = Text2.Text End Sub
字下げは、プログラムの体裁上のことなのでどうでもいいことの様に思うかもしれません。しかし、論理構造を視覚的に分かりやすく記述することは、ミスを減らす、あるいは作業効率を上げるという観点からも重要なことです。
(3) VisualBasic はプログラムの中に半角の「'」(普通は「Shift」キーを押しながら「7」のキーを押します)があると、そこから行末までを無視します。このことを利用して、プログラムに自由にコメントをつけることができます。コメントには全角文字を使っても構いません。プログラムをわかりやすくするため、コメントを有効に使うようにしましょう。
Private Sub Command1_Click() Command1.Left = Text1.Text '左端からの位置を設定 Command1.Top = Text2.Text '上端からの位置を設定 End Sub
(4) VisualBasic は大文字と小文字を区別しません。たとえ大文字小文字を間違って入力しても自動的に直してくれます。