4.2    SQL

 リレーショナルデータベースについてわかったところで、次はリレーショナルデータベースの管理、操作方法を理解しましょう。データベースを操作するための言語として、SQLが一般に使われています。日本語では問い合わせ言語あるいは選択言語と呼ばれています。データベースへの操作は、操作内容をSQLで記述し、データベース管理システムへ要求を出すことになります。実際にはQueryコンポーネントなどで使用します。以下には基本的なSQL文を紹介します。
SELECT
 SELECT文はリレーショナルデータベースから必要な情報を取得するSQL文です。リレーショナルデータベースの代表的な操作である選択、射影、結合を実行するにはSELECT文を使用します。


 選択を実行するためにはWHERE句を使用します。例えば右下図から単価が10000円以上のものを選択すると、左下図のようになります。SELECT文も合わせて覚えてください。


 射影を実行するためには選択式に列名を指定します。例えば右下図から製品名、単価を射影するには以下のようなSELECT文を実行します。


 結合を実行するためにはFROM句に複数の表を記述し、WHERE句で結合するキーを結び付けます。例えば、下の2つの表をProductCodeで結合するには、以下のSELECT文を実行します。


INSERT
 INSERT文は表に行を追加するSQL文です。リレーショナルデータベースに新たな情報を格納するためにはINSERT文を実行する必要があります。以下に例として「D001」という商品コード、「雑誌」という商品名、「500」という単価を持った行情報を一件追加します。
              


UPDATE
 UPDATE文はすでに存在する行情報を更新するためのSQL文です。以下に例として単価が10000円以上のものについて2000円を引いた新しい単価を指定します。
                 


DERETE
 DERETE文は行情報を削除するためのSQL文です。以下に例としてProductCodeが「C001」の行、つまり携帯電話の情報をProductTableから削除します。