5-8 関数(1)
―値を返すモジュール―


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☆ 『Delphi入門』 5-8関数(1)-値を返すモジュール- ☆

これまでみてきた様に、一般にプログラムは複数のモジュールからなります。そして、メインモジュールにあたる はサブモジュールである に実行命令を出し、サブモジュールの方は決められた仕事をこなす、という処理の流れになっていました。


しかし、プログラミングの中では、

  1. メインモジュールがいくつかの値を渡し、
  2. サブモジュールがそれをもとに値(答)を計算して、メインモジュールに返す

という場面が必要になる場合があります。

以下では、このような場合について考えて行きます。

☆ 『Delphi入門』 5-8関数(1)-値を返すモジュール- ☆

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基礎課題5-4

3つの数 x, y, z の値を渡すと平均値を計算して送り返すサブモジュールを作成・利用することで、以下のプログラムを完成させましょう。

まず、下のようなフォームのプログラムを作って下さい。


主なコンポーネントの Name プロパティは、次のようにして下さい。
コンポーネント Name
上のスピンエディット SpinEditX
中のスピンエディット SpinEditY
下のスピンエディット SpinEditZ
ボタン ButtonMain
エディット EditHeikin

ButtonMain をクリックしたときの処理 (イベントハンドラ) は、次のように書いて下さい。

Average モジュールAverage関数)をつくります。下のように書いて下さい。

解説

  • doubleAverageの戻り値の型になります。   
  • Average は、このモジュール(関数)の名前です。
  • intは引数の型はintであることを表しています。
  • x, y, z は、メインモジュールからサブモジュールに渡される値(引数)です。

そして、Average モジュール関数)をつくったことを宣言するのを忘れないで下さい。
下のように、Average モジュール関数)があることを宣言する必要があります。

処理の流れ(イメージ図)

それでは、実行してみましょう。

                                   Delphiとの相違点