基礎課題5-6

前ページでつくった絶対値を求めるプログラムを改変します。まず、新しい名前でプログラムを保存し直してください。

まず、関数 Zettaichi の宣言の部分を削除して下さい。

さらに、関数 Zettaichi の定義部分を削除してください。

最後に、「Zettaichi」を「abs」に変えてください。

すべて保存してからプログラムを実行して、動作を確かめてください。

5-10 関数(3)
―関数を使う―


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・・・ 先ほどと同様うまく動作するはずです。「Zettaichi」は、数の絶対値を返す関数でした。「abs」も、数の絶対値を返す関数として機能しています。でも少し腑に落ちませんね。

Zettaichi」は、関数の定義部分

が必要だったのに、abs に関してはわれわれは何もしていません。

abs は、どうして関数の定義部分がいらないのでしょうか?

実は、abs 関数の定義部分は C++Builderの“内部”にあるのです。C++Builder (正確に言うと C++ 言語) は、abs 関数の他にも様々な関数を定義しています。私たちは、それらの関数を、定義することなく使うことができるのです。

定義せずに使える関数の例
関数名 解説
abs() 整数の絶対値を返します。
sqrt() 引数が実数であれば,入力値の正の平方根を計算します。
sin() サイン(正弦)を求めます。
cos() コサイン(余弦)を計算します。
LnXP1() (X+1)の自然対数を返します。
exp() 指数関数 e の x 乗を計算します。

注意
sin」などの数学関数を用いる場合は#include〈math.h〉を先頭につける必要があります。
         Delphiとの相違点   
基礎課題5-6 解答
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