・・・ 先ほどと同様うまく動作するはずです。「Zettaichi」は、数の絶対値を返す関数でした。「abs」も、数の絶対値を返す関数として機能しています。でも少し腑に落ちませんね。
「Zettaichi」は、関数の定義部分
が必要だったのに、abs に関してはわれわれは何もしていません。
abs
は、どうして関数の定義部分がいらないのでしょうか?
実は、abs 関数の定義部分は C++Builderの“内部”にあるのです。C++Builder (正確に言うと C++ 言語) は、abs 関数の他にも様々な関数を定義しています。私たちは、それらの関数を、定義することなく使うことができるのです。
定義せずに使える関数の例
関数名 |
解説 |
abs() |
整数の絶対値を返します。 |
sqrt() |
引数が実数であれば,入力値の正の平方根を計算します。 |
sin() |
サイン(正弦)を求めます。 |
cos() |
コサイン(余弦)を計算します。 |
LnXP1() |
(X+1)の自然対数を返します。 |
exp() |
指数関数 e の x 乗を計算します。 |
注意
「sin」などの数学関数を用いる場合は#include〈math.h〉を先頭につける必要があります。 |
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