3-4 型変換 (1) ―整数型と文字列型の相互変換―

【練習問題】

「エディット」では普通の足し算はできませんでしたが、「スピンエディット」ではできました。そこで、まずは「エディット」から「スピンエディット」へのコピープログラムを作ってみましょう。次のようなフォームを作ってください。

コンポーネント Name
左のエディット Edit1
真中のスピンエディット SpinEdit1
右のボタン ButtonAdd

下のようにプログラムを入力してください。

procedure TForm1.ButtonAddClick(Sender: TObject);
begin
  SpinEdit1.Value := Edit1.Text;
end;

実行してみましょう。

'Integer''TCaption' には互換性がありません」というエラーが出てしまいます。これは、「型が合いません」という意味のエラーです。

Delphi には、データを文字列型から整数型に変換する StrToInt() という命令があります。Edit1.TextStrToInt() で包むと、データは整数型となり、SpinEdit1.Valueに代入できるようになります。

【練習問題】

プログラムを次のように変更して実行してみてください。

procedure TForm1.ButtonAddClick(Sender: TObject);
begin
  SpinEdit1.Value := StrToInt(Edit1.Text);
end;

【基礎課題 3-2】

上のプログラムを改変して、逆に、スピンエディットからエディットに値を移すプログラムを作りましょう。この場合、StrToInt() ではなく IntToStr() という命令を使います。

StrToIntStringTo Integer 型 の略です。

IntToStrIntegerTo String 型 の略です。