7-1 | CanvasプロパティとPixelsプロパティ |
7-2 | 色定数とTColor型について |
7-3 | Pixelsを用いた描画練習 |
7-4 | MoveToメソッドとLineToメソッド |
7-5 | 多角形の描画 −Polygonメソッド− |
7-6 | 楕円の描画 −Ellipseメソッド− |
本章では、コンピュータグラフィックス (CG) を作成します。CG というとテレビや映画等で使用されている3次元立体画像および CG アニメーションを思い浮かべるでしょうね。しかし、ここで学習するのはごく基本的なものです。千里の道も一歩からという通り、何事もまず基本から始めなければなりません。 実は、最近は立体画像あるいは CG アニメーション開発用の専用ソフトウェアが開発されており、ユーザが一から CG をプログラミングする機会は少なくなっています。では、なぜここでわざわざ初歩的な (あるいは幼稚な?) CG プログラミングを学習する必要があるのでしょうか?
一つの理由は本社会情報学部の学生には、例え専用ソフトウェアを使用する場合でも中身が全く分からないブラックボックスのまま使うのではなく、少なくともその基本動作は理解しておいて欲しいということです。また、このような知識はソフトウェアを使いこなすためには必要になります。もう一つの理由は、簡単な CG でも、それを少し活用するだけでソフトウェアの表現能力が飛躍的に高まるということです。自分でソフトウェアを作成する際には CG プログラミングの知識がきっと役に立つことと思います。さらに、もし自分で (コンピュータ) ゲームを作りたいと考えている人がいたら、やはり CG プログラミングの知識が不可欠になります。
と、色々と理屈をこねるよりも、まずは実際に作成してみましょう。例え簡単な CG でもその作成は楽しいものです。内容はごく基本的なものに限っていますので、それほど困難なく習得できるものと思います。むしろ、多くの受講生諸君は物足りなさを感ずることでしょう。その際は、市販のテキスト等でより本格的な知識・技術を身につけてください。
なお、3年次に開講される皆川先生の CG 論では、ここで学習するプログラミング知識が必要になります。ですからここの学習はその予習にもなります。