ここでは、完成させた住所録を理解することを目標に勉強していきます。住所録を作成していたときにわからなかったことを、一つ一つ理解して完全に住所録をマスターしてください。

3.1    「エリアスとテーブルの設計」の理解

 住所録の作成では、まず始めにエリアスを作成しました。そしてテーブルを作成し、エリアス内にほぞんをしました。今からそれぞれについて説明をしていきます。
エリアスとは?
 エリアスとはデータベースにつける別名のことです。1.1で説明したBorland Database Engineは、様々な種類のデータベースを扱うことができるのですが、それぞれのデータベースで設定や処理に必要な手続きが異なります。これらの違いを吸収し、どの種類のデータベースであっても、プログラム側からは同じようにアクセスできる仕組みを提供するのがエリアスです。簡単にいうと、エリアスを使用すればデータベースのフォルダが変わっても、エリアスの設定を一箇所変更するだけでプログラムを変更する必要がなくなるということです。下にフォルダとエリアスの関連付けを図にしてあるので参考にしてください。
      
テーブルの作成
 テーブルとは表で、実際にデータを格納したり、操作を行ったりするものです。今回は2つのテーブルを用意しまた。テーブルの作成で項目、型、幅、キーを入力しましたが、項目とは属性に付ける名前です。型とは属性の型で、今回は文字型のフィールドが多かったので文字型(A)をよく使用しました。他にも実数型(N)やグラフィック型(G)など様々あります。型の欄で右クリックをすると型の一覧が表示されます。幅とは属性が文字型の場合の文字数の制限です。最大255文字まで設定できます。キーとは簡単にいうと一番頻繁に参照される属性で、個人のデータを指定できるものです。
 今回の住所録で使うデータベースでは、勤務先の重複するものが複数発生します。そこで、個人の名前などを保存するAddressテーブルと、勤務先の情報を保存するCompanyテーブルの2つのテーブルを用意しました。