8-3 他のフォームにあるコンポーネントの参照


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☆ 『Delphi入門』 8-3他のフォームにあるコンポーネントの参照 ☆
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  インクルードの必要な理由  
この図は、ユニットプロジェクトからどのように実行ファイルができるか、を示した図です。なお、図には次節以降で導入するtoolsユニットも含めています。それぞれのユニットファイルは、コンパイル(翻訳)という作業によってオブジェクトファイルと呼ばれる部分的な実行プログラムになります。コンパイルとは人間が書いたプログラムをコンピュータが理解できるように機械語に翻訳することです。全てのユニットがコンパイルされてオブジェクトファイルになると、最後にこれらすべてを合成するリンク(結合)という作業によって実行ファイルが出来上がります。

 

ここで、control ユニットがコンパイルされる処理を考えてみましょう。control ユニットが display ユニットの中のコンポーネントや手続き・関数を利用する場合には、オブジェクトファイルには「display ユニットの中のコンポーネントや手続き・関数を利用したいので、リンクするときにはその場所 (実行ファイルの中での場所) を教えて欲しい」という情報を書き込んでおく必要があります。その情報を書き込む場所がインクルードである訳です。インクルードによってバラバラなオブジェクトファイルが結びつきあって、一つの実行プログラムにリンクされて行くのです。