1-1 | ボタンのプロパティ |
1-2 | いろいろなコンポーネント |
1-3 | プロパティに対する操作 |
1-4 | プログラムの保存・実行 |
1-5 | プロパティに対する操作のまとめ |
1-6 | コンポーネントの Name プロパティ |
1-7 | 章末課題 |
Windows 上のアプリケーションソフトウェアでは、プログラムの操作画面上にボタンやメニューが用意されておりユーザはそれらをマウスによって適宜選択することで、必要な処理を実現できるようになっています。それでは、このようなプログラムを作成するにはどうしたらいいでしょうか? プログラム作成時に開発者がボタンや入力欄等の設計 (形状、大きさ、色等のデザイン) をいちから行うのはとても大変です。
これから学習する Delphi では、プログラム開発上必要となるボタンや入力欄そしてメニューなど (Delphi ではこれらを「コンポーネント」と呼びます) を予め用意しておき、開発者はそれらをプログラム基盤 (フォームと呼びます) の適当な位置に貼り付ける事でプログラム操作画面を設計する事が可能になっています。この様なプログラム開発形態の事を「ビジュアルプログラミング」と呼びます。
今や、ビジュアルプログラミング環境は、Windows 上のソフトウェア開発形態の主流になりました。プログラミング B では、Delphi を用いたビジュアルプログラミングの基礎を学習します。まず、本章ではビジュアルプログラミングを行うに当たっての基本動作を学習します。具体的に言うと、代表的なコンポーネントをフォームに貼り付ける操作の練習です。とりあえず、この章の学習だけで、“形だけ”は立派なプログラムを作る事ができる様になります。ここで、大事なことは、各々のコンポーネントには大きさや色等の、特性 (プロパティを呼びます) があるという事です。これらプロパティの指定の仕方も重要な学習内容です。本章では、「コンポーネント」、「フォーム」そして「プロパティ」がキーワードになります。
また、Delphi プログラムの実行・保存など、今後の学習で毎回必要になる基本操作の習得も本章の目的です。特に保存操作があやふやだと課題チェックの時に支障を来してしまうのでしっかりとマスターしておいて下さい。