2.「上のエディット欄に入力した文字を下のエディット欄のコピーする」
イベントハンドラの記述の仕方
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すでに「1−3」で学習した通り、「
エディット」コンポーネントの「
Text」プロパティに入力した文字はエディット欄に表示されます。
逆に、プログラム実行時に「
エディット」コンポーネントに入力された文字は、下のように「
Text」プロパティに記憶(保存)されます。このように「
Text」プロパティは文字が保存される“場所”と考えることができます。
上方の「
エディット」コンポーネントの名前は「
EditFrom」であるので、上図の状態は、「
EditFromコンポーネントのTextプロパティ」に「
こんにちは」という文字が保存されている状態である、ということができます。
コンポーネント名->プロパティ名
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C++Builder |
Delphi |
「Edit(コンポーネント)のText(プロパティ)」の書き方は |
Edit->Text |
Edit.Text |
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という形式で書き表すことになっています。
しかし、C++では、場合によって「->」(アロー演算子)「.」(ドット演算子)を使い分けなければなりません。とりあえず、以下のように覚えておきましょう。
- フォームやコンポーネントの場合は「->」を使う。
- 自分で作った構造体や、AnsiString(第3章参照)、TRect(第7章参照)の場合は「.」を使う
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同様に、「
EditTo(下の「エディット」コンポーネント)の
Textプロパティ」は「
EditTo->Text」と書き表されます。
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C++Builder |
Delphi |
「代入」を命令するの記号 |
Edit1->Text = Edit2->Text; |
:Edit1.Text := Edit2.Text; |
if文などに使われる「比較演算子」 |
== |
= |
「;」は、分の区切りを表します。これはDelphiと同様です。 |
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下の空欄を埋めて、プログラムを完成させてください。
注意
プログラミングでは、命令はすべて半角文字で書きます。 |
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実行して、動作を確かめてみましょう。うまくいけば
【基礎課題2-1】は終了です。
基礎課題2−1 解答