学習内容とねらい

 この章では、ImageコンポーネントのCanvasを使って、C++Builderで直線や円などのグラフィックスを描画する方法を説明します。

 本章では、Canvasが重要になってきます。

 通常、Windows上でグラフィックスを描画するには、
という複雑な処理を行う必要があります。デバイスコンテキストとは、Windows上に対応しているアプリケーションやデバイスドライバ、ディスプレイ、プリンタなどの出力デバイス間のリンクを指しています。ハンドルとは、このデバイスコンテキストを識別するためにWindowsが使用するID番号のようなものです。なんだか難しい話になってしまいました。
 
 C++BuilderTCanvasオブジェクトは、Windowsのデバイスコンテキストをカプセル化したものです。そのため、グラフィックスの描画に必要なデバイスコンテキストに関する細やか処理は、すべてTCanvasオブジェクトが行ってくれます。私たちは、これらの難しい処理を意識する必要はありません。
 
 ということから、C++Builderでグラフィックスを描画するとき、私たちが意識しなければならないのは、Canvasのプロパティということになります。
第7章 CG入門


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第7章の構成

 7-1 CanvasプロパティとPixelsプロパティ 
 7-2 色指定とTColor型について 
 7-3 Pixelsを用いた描画練習
 7-4 MoveToメソッドとLineToメソッド
 7-5 多角形の描画-Polygonメソッド-
 7-6 楕円の描画-Ellipseメソッド-
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